親子対談!夢を叶えたアニベジ卒業生!
アニマル・ベジテイション・カレッジに通い、ジョッキーになる夢を叶えた卒業生の吉井章さん、そして当時現役のジョッキーとして活躍しながら章さんを本校に入学させたお父様の竜一さん。親子でジョッキーという道を掴むまでの歩みを振り返っていただきました。
吉井 章さん(左)
2016年、アニマル・ベジテイション・カレッジ騎手養成コースを卒業後、地方競馬教養センターで2年間のトレーニングを経て、2018年大井競馬場の専属ジョッキーとしてデビュー。初年度は30勝をあげ最優秀新人騎手賞を受賞。
お父様
吉井 竜一さん(右)
ジョッキーとして1993年から2018年までご活躍され、その間、東京都騎手会の会長や全日本騎手連盟の会長を担い、地方競馬を支えてきた功労者です。現在は2019年4月にご自身の厩舎を起ち上げ、調教師として競走馬を育成されています。
本人が興味を持ってしまったのなら仕方がないですね。血は争えないって言いますもんね(笑)。
―――――お父様が元ジョッキーとしてご活躍されていたとのことですが、章さんがジョッキーを目指したのはその影響が大きいですか?
章さん:幼い頃から馬に関する事を身近に感じていましたので、そうかもしれません。でも、小学生の頃は野球に夢中でした。
お父様:親心としましては、ジョッキーの苦労や危険性を身を持って知っていたので、章が競馬に興味を持たないよう、気をつけていたつもりでした(笑)。ですから、幼い頃から競馬場には近づけないようにしたり、テレビで競馬を観せないように心がけていたんですよ。
―――――ということですが、章さんいかがですか?
章さん:たまに父のレースをテレビで観ていました(笑)。その頃はただお父さんがテレビに出てるなぁって感じで観ていただけだと思います。中学生になったくらいからは、父親の部屋にあった馬に関する書物を引っ張り出して勝手に読んでいましたね。
お父様:家に帰ると本棚に仕舞ってあったはずの馬の教本が、外に出ているんです(笑)。
章さん:当時なぜ馬の本に興味を持ったのか解りませんが、無意識に馬の本を手に取っていたのだと思います。自分も馬に乗れるんじゃないかと思ったのかもしれません。
―――――章さんがジョッキーを目指したいと言い始めた時、反対はしませんでしたか?
お父様:当初は少し反対もしましたが、本人が興味を持ってしまったのなら仕方がないですね。血は争えないって言いますもんね(笑)。
ジョッキーになった今でも大いに役立っています
―――――そこから割と早いタイミングでアニマル・ベジテイション・カレッジに入学するわけですが。
お父様:ジョッキーの世界は完全な英才教育で、中学生になるころから専門の教育と生活管理をしなくてはなりません。本格的にジョッキーを目指したいという強い意志があったのと、年齢的にすぐにでも環境づくりが必要なタイミングでしたので、まずは競馬学校に入学する前の基礎づくりができる学校を探しました。
―――――アニマル・ベジテイション・カレッジを選んだ理由は何でしたか?
章さん:資料を取り寄せ乗馬クラブを見学して回った中で、生徒さんが一番多く、みんな楽しそうな雰囲気が印象的でした。あと、J R Aジョッキーの三浦皇成さんの出身校という期待もありました。
―――――入学されていかがでしたか?
章さん:馬に乗るうえで大切な基本的な乗馬の操作をはじめ、競馬だけでなく馬術や障害レース等それぞれの競技の騎乗技術を指導していただいた経験が、ジョッキーになった今でも大いに役立っています。
お父様:他校に比べて、積極的に大会やイベントへ参加させていただけた経験が、大きな収穫だと思いました。日々学んだことを試す機会が多いと練習のモチベーションが上がりますし、大舞台での緊張感や勝負強さが養われたことが、今に繋がっていると感じています。また、私たち親もその都度応援に行ける機会になり、親子で楽しませていただきました。
―――――学校生活はいかがでしたか?
章さん:先生や友人に恵まれて、とても楽しい学校生活でした。中でも先輩達にはすごく良くしてもらいました。知識や技術を助言してもらう他にも、ご飯に連れて行ってもらったりと、13~14 歳位で上下関係や挨拶が身についたのは先輩達のおかげです。
お父様:ジョッキーの世界は、業界の色々な方達とのコミュニケーションと信頼関係がとても大事なんです。いくら馬の操作が上手でも信頼が無いと騎乗依頼すらもいただく事はできません。その点では、先輩たちに良くしてもらったり、大会の時に沢山の人と触れ合う経験ができたことは良かったのではないでしょうか。
―――――アニマル・ベジテイション・カレッジって、どんな学校でした?
章さん:自分は昔から飽きっぽい性格なので、入学当初は続けていけるかどうか不安でしたが、先輩や仲間に恵まれたことで、向上心がどんどん芽生えました。馬に携われることが楽しいと思わせてくれる学校でした。
お父様:親としましては、息子を実際に2年間通わせてみて、アニベジはとても良心的な学校というのが率直な感想です。金銭面でも、他の学校では高額なアイテムの購入を促されることもあるそうですが、その点アニベジは適正範囲内でしたので助かりました。教育面でも良く考えられていて、個々に合ったコース設定があり相談にも良く乗ってもらえました。もしもジョッキーの夢が叶わなくても、卒業後はそのまま大学に進学できますので、安心して通わせることができましたね。長いスパンで考えても経済的な学校だと思います。
将来、競馬場で待ってます
―――――ところで章さん、これまで苦労話がでてきませんが
章さん:競馬学校に入学してからは、外に遊びに行ったり好きなものは食べられませんし、時間とスケジュールに拘束され自由にはできませんでしたので、苦しいと思う時もありましたが、今思えば同期のメンバーにも恵まれ、共に切磋琢磨できたことで充実した期間でした。
お父様:まぁ、成長期に好きなものを好きなだけ食べられないということは苦しかったと思いますよ。
章さん:いや、食事制限も「ジョッキーを目指すから仕方がない」という気持ちがあったから、そこまでは苦しくは感じませんでした。
―――――最後に、未来のジョッキーたちへ一言お願いします。
章さん:ジョッキーの世界は馬を嫌いになってしまったら苦しい世界です。人間関係から壁にぶつかってしまうこともありますが、馬が好きならなんとか我慢できると思います。「ジョッキーになる!」という強い信念を持って頑張りましょう。将来、競馬場で待ってます。