信頼されて活躍できるジョッキーになりたい!
17歳でアニマル・ベジテイション・カレッジに入学し、1年間のトレーニングの後、難関の地方競馬教養センターに合格。
2024年春から浦和競馬場に騎手として入職する千野稜真さん。夢を叶えるために必要なことや今の心境をお聞きしました。
浦和競馬場所属 騎手
千野 稜真(ちの りょうま)さん
埼玉県出身。2022年3月アニベジ卒業、2022年4月地方競馬教養センター入学、2024年4月浦和競馬場所属騎手として騎手デビュー。
千野 稜真(ちの りょうま)さん
埼玉県出身。2022年3月アニベジ卒業、2022年4月地方競馬教養センター入学、2024年4月浦和競馬場所属騎手として騎手デビュー。
夢を叶えるためには、とにかくやり続けることが大事
―――――念願のジョッキーデビュー、おめでとうございます!千野さんは17歳からジョッキーを目指したそうですが、その夢の実現するためにアニベジを選んだ理由を教えてください。
千野さん:最初からジョッキーになる夢を持っていたわけではなくて、高2の夏にアニベジの体験入学に行ったことで「ジョッキーになりたい!」という大きな目標ができたんです。
実はそれまでは乗馬をしたこともなかったのですが、自然が好きな僕にとって、馬や羊がいる学校環境がすごく楽しく感じましたし、何の根拠もないのに「この仕事なら成功できるかも!?」という気持ちが湧いてきて、進路を決める時期にはその気持ちは強く揺るぎないものになっていましたので、アニベジへの進学を決めました。
実はそれまでは乗馬をしたこともなかったのですが、自然が好きな僕にとって、馬や羊がいる学校環境がすごく楽しく感じましたし、何の根拠もないのに「この仕事なら成功できるかも!?」という気持ちが湧いてきて、進路を決める時期にはその気持ちは強く揺るぎないものになっていましたので、アニベジへの進学を決めました。
―――――アニベジの体験入学が進路を決める機会になったのですね。ご家族の反対はありませんでしたか?。
千野さん:僕が突然ジョッキーを目指す決心をしたので、親はとても驚いていましたし、危険だという理由で猛反対されました。でも、何としてもアニベジに入学したいという気持ちを押し通して許してもらいました。今では心から応援してくれています。
―――――アニベジに入学していかがでしたか?
千野さん:それまで馬との接点は一切なく、馬に乗るのも初めてだったので、当初はとまどうこともありました。カリキュラムも普通の高校の時間割とは異なるので、きついと感じたときもありましたが、慣れれば全然平気でした。
何より、同じ目標を持つ仲間がいて、一緒に切磋琢磨する環境で過ごせたことは、かけがえのない時間でした。
何より、同じ目標を持つ仲間がいて、一緒に切磋琢磨する環境で過ごせたことは、かけがえのない時間でした。
―――――騎乗未経験者がわずか3年足らずで晴れ舞台に立てるものなのでしょうか?
千野さん:幼少期にいろんなスポーツを習わせてもらっていたので、「体幹がいい」と言われるのはそのおかげかも知れません。
でも、基礎体力をつけるための努力はアニベジ時代からずっと続けています。今も毎日400m走を15本、自分に課していて、筋力アップのためトレーニングルームにある木馬に乗ることも欠かしません。
でも、基礎体力をつけるための努力はアニベジ時代からずっと続けています。今も毎日400m走を15本、自分に課していて、筋力アップのためトレーニングルームにある木馬に乗ることも欠かしません。
―――――「今日は練習したくないなぁ。」という時はありませんか?
千野さん:やりたくない気持ちを克服するには、とにかく「やるんだ!」と自分に言い聞かせるしかないですし、これに尽きます。今日やれば夢に一歩近づける、やらなければ遠ざかる、兎にも角にもやるしかないと。
―――――今まで挫折しそうになったことはありませんか?
千野さん:実は、地方競馬学校に入学後1週間で、もうキツくてキツくて、これ以上みんなに着いていけないと思い、先生に「辞めたいです。」と言いに行ったことがあります。
先生方が「まだ諦めるのは早い、もう少しがんばってみよう。」と止めてくださいました。そのおかげで今があります。あの時辞めなくて本当に良かったです。
先生方が「まだ諦めるのは早い、もう少しがんばってみよう。」と止めてくださいました。そのおかげで今があります。あの時辞めなくて本当に良かったです。
アニベジで学んだことが、確実に今につながっています
―――――アニベジで学んだことが活かされてるな、と感じることは?
千野さん:何もかもです。入学したての時は馬の知識も経験もなく真っ白な状態だったので、乗り方をはじめ、馬に関すること全てをアニベジの先生方より教わりました。基礎もなにもできていない僕を叱咤激励していただき、時には指導を厳しく感じることもありましたが、その後は必ずフォローしていただけたので、ひとつ上達する度に自分の成長を実感できました。先生方には、心から感謝しています。
―――――アニベジでの勉強以外の学校や寮生活の思い出は?
千野さん:食堂のごはんがすごく美味しかったです(笑)。何を注文しても美味しいので、当時は好きなだけ食べていましたが、体重制限する場合は要注意でしたね。
寮やプライベートでは、友達に恵まれてとにかく楽しかったです。みんなそれぞれ出身地は違いますが、同じ夢を持ってアニベジに入学しているので、すぐに気が合いました。仲良し3人組で夜中のランニングに行ったり、バカ騒ぎしたこともありました。寂しいとか不便とか感じたことはなかったです。
寮やプライベートでは、友達に恵まれてとにかく楽しかったです。みんなそれぞれ出身地は違いますが、同じ夢を持ってアニベジに入学しているので、すぐに気が合いました。仲良し3人組で夜中のランニングに行ったり、バカ騒ぎしたこともありました。寂しいとか不便とか感じたことはなかったです。
―――――もうすぐ夢のプロジョッキーデビューです。現在の心境は?
千野さん:もちろんすごくうれしいですが、これからという気持ちのほうが強いですね。
国内で1番成績がいい厩舎に所属できることになったので、それに見合うジョッキーになりたいです。どこまで一流を目指せるか、これからが自分との戦いです。
国内で1番成績がいい厩舎に所属できることになったので、それに見合うジョッキーになりたいです。どこまで一流を目指せるか、これからが自分との戦いです。
―――――アニベジの後輩たちにアドバイスするとしたら?
千野さん:勉強や練習はもちろん日々の生活の中でも、人に言われてやるのではなく、自分が主体性を持って行動することが何よりも大切だと思います。
ジョッキーは夢を与えられる仕事です。僕たちが先輩方から夢をもらったように、誰かに夢を贈れるようなジョッキーを目指してがんばってください。
ジョッキーは夢を与えられる仕事です。僕たちが先輩方から夢をもらったように、誰かに夢を贈れるようなジョッキーを目指してがんばってください。
―――――これからアニベジを目指そうと考えているみんなにメッセージをお願いします。
千野さん:僕自身、乗馬未経験からアニベジの体験入学に行ったことで初めて「ジョッキーになりたい。」という夢が芽生え、そしてそれを叶えて、今ここにいます。もし、少しでも馬に興味があるなら、実際に見て、触れて、体験して、自分がどんな気持ちになるか試してみるだけでも価値はあると思います。ぜひ、体験入学に行ってみてください!